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モンゴル乗馬

モンゴルの馬は、日本の乗馬に多いサラブレッドやアングロアラブに比べ、小さくずんぐりとして背が低いが、大変持久力がある。またサラブレッドに比べ、気性も優しく体高も低いため、初心者の乗馬には適している。
毛色はさまざまで、ときおり四肢に縞模様がある馬がいる。これは、モンゴルの古来の野生馬とつながり可能性が高い。

馬をよく知ろう

体のわりに気が小さく、警戒心が非常に強いので、こちらがふいに思いがけない動作をしただけで、すぐに驚いてします。近づくときは、名前を呼ぶなど何度も声をかけ、こちらが好意的であることを示し安心させよう。慣れてきても絶対に馬の後ろに立ってはならない。馬は見えない背後に気配を感じると後ろ足で攻撃する習性があり大変危険である。
また、常に人間に主導権があることを意識させないと、勝手に動き出したりする。

音、匂いに敏感

もって生まれた速い足で「逃げる」ことが最大の“武器”なので、危険を察知するために聴覚が非常に敏感である。けっこう神経質な面もあるので馬に接するときは、音の配慮が必要だ。ガサガサ音のする素材の服や、ヒラヒラする服は避けたほうがよい。動くたび音が出るネックレスやブレスレットなどのアクセサリー類も取っておこう。
また臭覚も優れていて、仲間の匂い、人の匂いも一人一人嗅ぎ分けられる。匂いと嫌な経験を結びつけて記憶しておくという能力があるため、不慣れなうちは香水は避けたほうがよいだろう。

群れを作る

馬は集団性がある動物である。何頭か馬がいると、ついて行こうとするので、この性質を利用して、馬の扱いに慣れている人について行こう。

危険性を確認しよう

モンゴルのツーリストキャンプではどこでも、乗馬体験をすることができる。しかし、初心者に対して乗馬の手ほどきをしてくれるところはほとんどない。乗馬は楽しいスポーツだが、動物相手のスポーツなので、思わぬ事故が起こる可能性が高い。事前に準備をしてトレーニングしていくのが好ましいが、現地でいきなり馬に乗る場合は、丁寧に教えてくれるインストラクター旅行会社などで手配してもらうとよい。そして数日の
間はゆっくり馬を歩かせ、バランスがきちんと取れるようになって初めて速足の練習に入るとよいだろう。

服装

動きやすい格好が原則。上着は長袖のほうが強い日差しや、虫、ケガを防ぐことができるのでよい。ズボンは長ズボンがよい。ぴったりフィットし、伸縮性のあるものを選ぶようにしよう。ジャージ、チノパン、乗馬ズボンがおすすめ。帽子も忘れずに。飛ばされないよう、紐を付けるなど工夫をすること。長い髪は風で視界のジャマになるため、束ねたほうがよい。靴はやはり乗馬ブーツが一番よい。また手には軍手をはめたほうがよい。荷物はウエイトポーチくらいにとどめること。

乗馬

乗る前にあぶみ綱を自分の脚の長さに合わせておくとよい。落馬の原因となるので、鞍はしっかり固定してもらう。
① 馬の左肩に立ち、手綱を馬の口からピンと張るようにして頸の付け根に持っていきこれをたてがみと一緒に左手で握る。
② あぶみに足をかけやすいように体を少し右へねじり(馬の尻のほうを向く感じ)、左手であぶみを押さえ左足をかける
③ 左手で手綱と一緒にしっかりとたてがみをつかみ右手で鞍の後部を掴んで体重を持ち上げ、あぶみの上の左足に重心を置き、右足を添えて立つ。このとき左足で馬の腹を絶対に蹴らないよう注意
④ あぶみに立ち上がったら鞍の後部に掛けていた右手を素早く前部に移し、体重を右手と腹で支える様にしながら、右足を上げ馬の背をまたがらせる。このときも馬の体に触れないよう注意しよう。

〔ポイント〕

・左手で手綱とたてがみをしっかり握る
・鞍にドスンと座らずそっと座るか、少し腰をうかせるくらいにする。
・あぶみに鞍の3分の1ほど靴先を通し、かかとが下がっている状態がベスト。あぶみに靴を奥まで入れないこと。万が一落馬した際、足が引っかかって馬に引きずられてしまう。
・足の親指に力を入れて前傾姿勢を保ちながらあぶみの上に立ち上がる。

発進

背筋を伸ばし、馬に発進の準備をさせ、両脚で馬の脇腹を圧迫させる。そして拳を馬の口の動きに合わせて一緒に動かす。「チューッ、チョーッ」とリズムよく声を掛けます。
〔ポイント〕
・馬が拳の操作に正しく反応しないときは、手綱が長過ぎるか、もしくは短過ぎるため。
・馬が頸を伸ばすたび、前方に引っ張られるのは手綱が短過ぎるため。

停止

背筋を引き締め、馬に停止の準備をさせる。鞍に深く座り、両脚を軽く締め、両手の拳を握って口の動きに従っていた拳の動きを止める。
〔ポイント〕
・馬が停止しない場合は手綱が長過ぎることが考えられる。あせって手綱を引っ張り続けてしまいがちだが、それでは抵抗してしまいよけい止まらない。手綱を短くして停止の動作をやり直してみよう。

方向変換

ピンと張った状態の手綱を左右に動かす。右へ回転させるには、右手に握った手綱を斜め前方に開く感じにすると馬は頸を右に向けその頸の屈曲と同じくらい左手綱を緩めてやる。走っているときは上の動作に加え曲がりたい方向に体重をかけるとよい。

常歩から速歩へ

脚の位置はそのままで左右のふくらはぎで馬の脇腹を締め付ける。それで伝わらない馬にはかかとで軽打する場合も。馬がそれにこたえ、速歩で進みだしたら脚はすぐに緩める
〔ポイント〕
・速歩では姿勢が重要になってくる。上体を真っすぐに保ちながら余計な力を完全に抜いた状態で。

下馬

乗馬したときの動作と逆の動作をする。

馬上での注意事項

モンゴルの馬はちょっとしたことで驚くウサギが飛び出したり、前方に何か落ちていると驚いて急に方向を変えたりするので、どんなときでも手綱を放さないように。落とした手綱に馬が驚いて走りだしても、操ることができなくなるからだ。また、多くのゲルでは犬を飼っているので、乗馬中はゲルに近づかないようにしよう。もしも落馬してしまったら肩から落ちるようにすること。



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